同僚のY氏と共に1週間の休みを取って屋久島に行くことに。2,3年前にも盛り上がったことがあったんですがその時は都合がつかなくて行けなかったんで、今回が初の屋久島。ただ、時期的にも今年の気象状況からも台風がかなり心配ではありました。
ぎりぎりまでチケットの発券を遅らせたりしながらもとりあえず旅行は決行。台風が発生しているのはもちろんわかっていましたが、停滞していたのと大陸方面へ抜けそうだという予報がありましたので・・・。
梅田でY氏と落ちあい、酒やつまみを買いこんでから熊本行きの夜行「なは」に乗車。一路九州へと向かったわけです。
早朝に熊本着。リレーつばめ、更に新八千代で九州新幹線のつばめに乗り換えて鹿児島中央駅に。朝食をとったあとタクシーで鹿児島港北埠頭に行き、屋久島に渡る高速船トッピーに乗ろうとしました。ここでチケットを購入する時「今日は天候が悪いため宮之浦港に入港します」ということが告げられたのでした。トッピーはこの時期1日4便出てるんですが、宮之浦港と安房港に交互に行くのです。この時点で安房港を起点に考えていた我々の計画は崩壊(^^;。出鼻をくじかれました。
トッピーはさすがに早く、80km/hで飛ばしていきますが、揺れもあまりなく快適でした。。種子島経由で屋久島に到着するまで約2時間。宮之浦港は右側の船窓を見ると晴れ、左側の船窓を見ると雨というわけのわからん天候でした。前方の宮之浦岳はすっかり雲が掛かってまったく見えません。先が思いやられます・・・。
安房行きの臨時バスが出るということでそちらに乗車。しっかり路線バスの料金を取られました(^^;。約30分の行程中も天候がころころ変わります。なんなんだここは。ちなみに安房は到着した時には晴れ。なんで船が入港できなかったのかさっぱりわかりません。
下山後1泊するための宿をとってあったんですが、そこに余分な荷物を預かってもらうために寄って、準備をした後タクシーで登山口へ。山道を登っていき、雲の中に突っ込んで行きます。雲はどうやら標高700〜800m付近にあったようで、そこを抜けると結構いい天気でした。約1時間で淀川登山口に到着。
登山口からは徒歩で約40分で初日の宿泊場所淀川(よどごう)小屋。無人の避難小屋なんですが、なかなか広くて快適そうな小屋でした。
その日の宿泊客は我々2人の他には関東から来た3人組(男2女1)だけでした。3人組は我々と同世代っぽく、しかも普段は沢をやってるようでなかなか手馴れた方たちでした。
小屋に着いたのが16:00前くらいだったんでしばらく周辺を見て回ったりしてたんですが、やっぱり独特の雰囲気を持った森ですねえ。木々が苔むしているところなんぞまさにナウシカの腐海状態。トトロの森っぽいところは関西でも見かけますが、これは関西では見られない風景です。こういうのが見れただけでも来てよかったと思わせられますよね。
さて、ラジオで気象状況を常に聞いていたんですが、あまり思わしくない雰囲気。本来は縦走して次の小屋でもう1泊するつもりだったんですが、予定を変更して宮之浦岳の山頂で折り返してからそのまま下山することにしました。
寝てる間にネズミに食料のパンを齧られたりしながらも早朝に起床。早速気象状況をラジオでチェックしてみると・・・、最悪の状態に。台風動いてるやん、しかもこっち目指して。協議の結果、即下山を決断。
登山口からちょっと降りたところまでバスが1日2本来るのです。その時間に合わせてちょっとゆっくり目に下山を始めました。一時雨も降ってたんですが、歩行中はやんでくれていました。その後もかなり雨は降ったんですが、我々の歩行中にはほとんど雨はやんでいました。やっぱり日ごろの行いが(^^;、というかせめてもの情けですかね。
なんとか麓までたどり着いて宿で荷物を回収(お世話になりました>宿)。山を降りてきた以上もう屋久島に居てる必要はない、さらに宿泊して台風が接近してくると島に閉じ込められる恐れがある、ということで早々に屋久島を脱出する方針が決定していたのでした。トッピーの次便が満席でその次の最終便は欠航というのは電話して判明していたんで、フェリーに乗るべく路線バスで宮之浦港へ。港に着いたら・・・フェリーが居てないよ!・・・欠航でした_| ̄|○。トッピーのキャンセル待ちにもエントリーしようとしたんですが、「100%無理」と言われてしまいました。実際無理でしたが。
しかたなく最後の賭けで屋久島空港へ。もちろん全便満席でしたがキャンセル待ちにエントリー。待つこと3時間、ようやく屋久島を脱出することができたのでした。
屋久島自体の滞在時間は結局30時間にもなりませんでした。ふぅ。